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「途上国ニッポンの知恵」
執筆者紹介
(順不同、敬称略)

佐藤 寛 Sato Kan
日本貿易振興機構上席主任調査研究員。「援助の社会的影響」を研究テーマとする開発社会学者。地域研究のフィールドはイエメンだが、最近は「忘れられた日本の社会開発経験」を発掘するための聞き取り調査を全国各地で行っている。

水野正己 Mizuno Masami
日本大学生物資源科学部教授。1949年生まれ。学生時代、フィールドワークに熱中。農林省(当時)入省後、農業総合研究所で途上国農村開発研究に従事。82年度JICA海外長期研修員として英国レディング大学とケント大学に留学。2004年より現職。NPO法人ヒマラヤ保全協会会長も務める。

太田美帆 Ota Miho
東京大学大学院新領域創成科学研究科特任助教。元青年海外協力隊員(ガーナ・村落開発普及員・H8年度派遣)。「生改さん」研究はライフワーク。JICA準客員研究員報告書『生活改良普及員に学ぶファシリテーターのあり方:戦後日本の経験からの教訓』はJICAホームページからダウンロード可。

小國和子 Oguni Kazuko
日本福祉大学国際福祉開発学部准教授。元青年海外協力隊員(インドネシア・村落開発普及員・H6年度派遣)。開発人類学をベースとする農村研究および援助実務に携わる。JICA長期専門家を経て2008年4月より現職。単書に『村落開発支援は誰のためか』(明石書店)、共編著に『支援のフィールドワーク』(世界思想社より近刊)ほか。

藤掛洋子 Fujikake Yoko
東京家政学院大学・大学院准教授。NGO「ミタイ(子ども)基金」代表。元青年海外協力隊員(パラグアイ・家政・H4年度派遣)。専門は、文化人類学、「ジェンダーと開発」、パラグアイ地域研究、質的評価。近年は、「地域から世界へ」をテーマに地域おこしを行っている。著書は、共著『フィールドワークの技法と実際 II─分析・解釈編─』(ミネルヴァ書房)ほか。

   

「途上国ニッポンの知恵」
─戦後日本の生活改善運動に学ぶ─

開発援助の必読書!!
戦後日本は「途上国」だった──。『クロスロード』増刊号「途上国ニッポンの知恵─戦後日本の生活改善運動に学ぶ」は、2003年4月号より7年間にわたって連載された「途上国ニッポンの知恵」をとりまとめたものです。生活改良普及員(セイカイさん)により実施された、生活改善運動は戦後まもなく日本の農村部で展開された、慎ましやかな生活水準の向上のための取り組みの総体を指すもの。衣食住をはじめ生活のさまざまな側面での改善の試み、またそれを行ううえでの視点は、現在の「途上国」の農村部で活動するうえで必ずや役に立つことでしょう。
JICAボランティア、青年海外協力隊の村落開発普及員を目指す方々へ、国際開発や国際協力を学ぶ大学生、途上国支援を行うNGOで活動している方々などにとって、参考となる貴重な事例が満載されています。また、戦後日本の農村部の状況が具体的にわかり、読み物としてもおすすめの1冊です。

500部限定販売 100ページ 1冊500円 送料160円 合計 660円

「途上国ニッポンの知恵」が
語りかけるもの
JICAボランティアが現地で生かせる
「途上国ニッポンの知恵」
知っておきたい「生活改善」キーワード
第1章
 ニッポン生まれの改善ツール

 ・50年前の開発ワーカー
 ・職業としての「かんながけ」にみる倫理観
 ・無視できない「民間参入の力」
 ・キッチンカー
 ・献身的な検診
 ・ペッサリーと愛の小箱
 ・コンテストは社会の架け橋
 ・無尽、たのもし、モエー
 ・出前する金融機関
 ・副業という名のインカム・ジェネレーション
 ・大部屋方式
 ・DDTと新しい保健所
 ・校歌の効果
 ・ラジオ体操、イチ、ニッ、サン
 ・めざせ、「甲子園」
 ・農村の民主主義
 ・線香水
 ・あなどれないおまけの魅力
 ・駅伝に学ぶ隊員活動
第2章
 村を変えた人びと

 ・現場からのフィードバック
 ・開拓者たちを支えた「開拓保健婦」
 ・ムリ・ムダ・ムラのない生活
 ・みんなの力と援助の力
 ・「お座敷」がかかったら…
 ・「だだっ子」対策
 ・「消滅」した4Hクラブからみえるもの
 ・すいとんと、おにぎり
 ・B円20円
 ・個人主義vs.グループ活動
 ・両性の平等意識と女性の組織化
 ・自分の名前で呼ばれる喜び
 ・技術が人々に広まらないとき
 ・デンデン虫が富士山に登れたよ
 ・黒子に光をあてる「現場での答え」
 ・生活改善を ジェンダー視点から分析する
 ・北風と太陽
 ・グループの力・グループの壁
 ・世話焼きからの提言
 ・くらしの全体像?生活に哲学を
 ・多くの人に支えられて
 ・隣に負けとうない
 ・女としての人生と生活改善
第3章
 目からウロコの実践事例

 ・台所改善へのかまど
 ・「立ち流し」の設計
 ・みんなの力と援助の力
 ・読者からのQ&A
 ・「共同炊事」という試み
 ・手作りの三角パンツ
 ・初めての簡易水道
 ・洗濯という選択
 ・ニワトリと卵
 ・味噌革命
 ・料理講習の使い道
 ・新しい食べ物を普及させる
 ・ワラ布団と布団皮
 ・蚊とハエをなくす運動
 ・もらい風呂から天日タンクへ
 ・共同保育という福音
 ・お金をかけない生活改善方法
 ・今日から始められる実践的な調査活動
 ・予算獲得のための下ごしらえ
 ・ 「健康な身体」の自覚と生活改善
 ・外堀を埋める
 ・「休む」という活動の深さ
 ・実績発表会
第4章
 忘れずにいたい視点

 ・生活改善質問集 (1)
 ・生活改善質問集 (2)
 ・改良かまどの背後にあるもの
 ・開拓の時代
 ・「アメリカ」の土着化
 ・山村と炭坑?『山びこ学校』と『にあんちゃん』
 ・生活改善にはお金がかかる??モデル事業の功罪?
 ・ちぐはぐな台所改善?足し算と掛け算の違い?
 ・「生活技術」を見つけよう  小國和子
 ・パラグアイと日本の生活改善プログラムからみえるもの
 ・嫁が好む古かまど
 ・数値化された目標と「充実した毎日」
 ・動詞形で進める生活改善
 ・評価活動のススメ?わたしたちが変わるために
 ・“エンパワーメント”を評価する
 ・貧困を乗り越えた先にあるもの
 ・ミナマタ・シンドローム
 ・家計簿を通した女性の自立
 ・ドラえもんのヒミツ
 ・開発とカイゼン
 ・普及活動の原点
JICAボランティアの実践事例/情報コーナー