一般社団法人協力隊を育てる会
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「中央アフリカ・ルワンダの視察の旅・マウンテンゴリラにも会いました!」

ルワンダ 土田 美和子さん
−土田 史記 隊員(H22-1次隊/コンピューター技術)のお母様
 とてもとても長いフライトのあと、夜のルワンダに到着しました。
空港に出迎えてくれた隊員の皆さんの中に息子の姿を見つけたときは、思いがけず、というかやっぱりうれしかった!

JICAの用意してくれたホテル・シェ・ランドはといえば、お庭に花がいっぱいのレンガ造りの素敵なところでした。
隊員の方は口々に 「豪華〜!前回よりいいのは円高のおかげらしい!」「部屋が広くてきれい」「ふかふかのベッド!」「お湯がいっぱい出るぞ!」「バスタブがある!」「朝ごはんのビュッフェのメニューが楽しすぎる!」と顔を輝かせて言っていました。そうなんだ!?
そのコトバの本当の意味は、視察の旅に参加した家族がそれぞれの隊員の任地に行ってから、程度の差はあれ、確実に衝撃的に見せ付けられるわけです。

それでも隊員たちの暮らしぶりはとてもいいのだと聞きました。ただ息子は気温が10度を切る中、水シャワーだけはいつか慣れると思っていたけれど未だに「今からするのはシャワーじゃない、修行だ!」と思って飛び込むそうです。

首都キガリは道路にゴミひとつなく、街路樹と花々が町を彩り、高層ビルも次々と立ち始めていました。住民が街の清掃をする日がきまっているそうです。自分たちの街をじぶんたちできれいにしようとしているんですね。でも、ゴミ処理施設は?下水は?どうなっているのかな?ビル建設の足場がまるで戸建て住宅を建てるようなものだけど、大丈夫かな?と、疑問も出てきます。

千の丘と呼ばれるその景観は、首都も農村部もまるでジオラマのようで、いくら見ていても見飽きません。首都を離れると、どんな急な斜面にもユーカリの林と豆やバナナ、じゃがいもの畑、そして土の壁の小さな家がパッチワークしたように並んでいます。
日本の田園地方の風景と違うのは、道という道の両側には真っ暗になっても人びとが歩いています。オトナもコドモも男も女も、自転車に乗ったり、自転車を押したり、頭の上に水や食料や燃料、時には家を造る資材まで乗せて。
アフリカでも人口密度の最も高い国の一つ、さすがどこにも人がいるのに驚きました。
地方の農村部にはまだ電気や水道が満足に通っていないというのでさらに驚きです。
それなのに、こんな斜面の畑が豊かに実っているのは、ルワンダの人が働き者なのか、自然の恵みが豊かなのか、きっとその両方なのでしょうね。
道を行く人たちが、私たちの乗っている車をじっと覗き込み、こちらが挨拶をするとはじける笑顔で返してくれる。遠い畑からも大きく手を振ってくれる。走り去る車からの一瞬の出会いなのにこんなに幸せな気持ちを分けてくれる。なんて素敵な人たちなんでしょう!

日本は2011年に大きな悲しみと苦しみを抱える国になりました。これからもずっと乗り越える努力をしていきます。
だからこそ、日本から遠く離れた任地に派遣された隊員の方々には、今年はなにか特別な意味があるような気がしてなりません。
日本が通ってきた道の成功や失敗がこれからの国々の発展に生かされますように、祈るばかりです。
ルワンダに行くことができて、遠い遠いアフリカがとても近く感じるようになりました。
私が今こうしている間、ルワンダでも人びとが暮らし同じように時が流れているんだと感じることは、その地へ行ったからこそできることです。これはすばらしい体験です。

JICA事務所のみなさん、育てる会、そしてとても楽しい隊員のご家族、お会いすることができた隊員の方々、息子の同僚の方たち、色々とお世話になった桐野さん。心からお礼申し上げます。
ルワンダのお友達にもムラコゼ・チャーネ!


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