今年2月に家族と個人旅行で行って、今回が2度目のセネガル。コキ村の人々の暖かさに触れてもう一度訪れたいと強く思い、視察の旅に姉と参加した。家を出てからダカールに着くまで35時間の長旅。やっと着いたダカールの夜は危険が一杯で改めて身が引き締まる思いがした。あくる日のJICA事務所訪問では細部にわたる説明を聞き、又事務所の様子も見られ、支援体制がしっかりしていることに安心した。
先回行けなかったゴレ島を観光し1泊した。奴隷の家を見学して当時の悲惨な様子を垣間見た。又ゴレ島はアートの島で素晴らしい絵画がたくさん売られていた。
息子の任地のコキ村ではシャレット(馬車)の運転手のモールさん始め、上司の女性、村のマルシェのパン屋の女性達、ドリンクを売る店のご主人、ポシェットを作っている村の女性達、鶏を育てている村の人々との再会を喜んだ。子供達も生き生きとして目を輝かせ歓迎してくれた。
ポシェットの村の女性はお腹が大きくなって妊娠していることを知り、2月から状況が変わっていることに不思議な感動を覚えた。日曜日には週一度の日曜市が開催されて、タバスキ(年一度の最大のお祭り)が近いこともあり、羊がたくさん売りに出されていた。洋服、靴、カバン、装飾品、食料品など何でもあり活気に満ちていた。
観光地サリーでは、同期の隊員、品沢さんご家族とご一緒できて、楽しい時間を過ごした。すごい人出の魚市場を見学し、美味しいレストランでの食事を楽しんだ。セネガル料理はとても美味しく、日本人の口に合うものだった。チェブジェン(魚と野菜の炊き込みご飯)、スープカンジャ(オクラのスープカレー)、マッフェ(ピーナッツカレー)、特に魚料理が格別で充分堪能できた。品沢さんと息子がダカールまで帰るタクシーの事で相談し、最善の方法を考えているのを端で見ていてとても頼もしく感じた。隊員同士のつながりも強くお互いに助け合って生活している様子が垣間見られた気がした。
息子は「セネガル人は基本的にはいい人だから」と言う。確かに覚えたての片言のウォロフ語で挨拶すると、満面の笑みを浮かべて何やら嬉しそうに話してくれる。村の人々や子供達も幸せそうな笑顔を送ってくれる。貧しく不便な生活をしていても、お互い助け合って情報交換しながら仲良く暮らしている。息子の生活環境も厳しく、水道も外しか出なくて不便だが、それも「慣れだよ〜」という息子の言葉に安堵した。
残り半年の任期を精一杯コキの人々のために働いてほしい。又セネガルの人々に息子は育てられ、支えられて生活していることに改めて感謝している。
最後に姉の言葉「セネガル旅行は驚きの連続だった〜」というのは全く同感。
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