宮城〜羽田〜成田〜香港〜ヨハネスブルグ〜リロングウェ―と、なんと遠い国かと思いつつ降り立ち、夏の日差しを浴びながら市内へと、しかし、木陰に入ると案外涼しいのに安堵しました。
一日が明けいよいよ視察開始です。まず学校を訪問することになり子供達の授業を見学させてもらいました。
子供の様子を伺っているうちに、なんと、懐かしい思いをしたことか、やること、なすこと、五十数年前の自分を見ているようで・・・・・・好奇心の強さ、無邪気な笑い顔、人懐こくて可愛くて、子供の多さにもびっくりです。たっぷり見学させてもらったお礼に、自己紹介を兼ねて我が郷土の踊り(日向ひょとこ踊り)を、披露したところ一分も立たぬうちに子供達が群がり、我も我もと踊りだし大盛況でした。(笑と踊りに国境無し)言葉は通じなくとも心で通じ合える、そう実感しました。
次に病院を見学させていただき、娘が多くのマラウイアンを相手に講義する様子を見て、我が娘ながらたいしたものだと感動し嬉しくもありました、ここでも、お礼に一踊りし大盛況でした。
帰りに近くの食堂により(しま)と言うトウモロコシを粉にし練った物に、山羊じゅるを、付けて食べる、これは懐かしくて大変旨かったです。民家も何軒か尋ねさせていただきました、どの御宅でも大変歓迎され心温まる日々でした(心より有難うございます)
今回の旅を終えて、私なりに色々考え反省する日々です。
私は、大きな幸福ばかり見つずけ小さな幸福を見落としてきたような気がしてなりません。蛇口をひねれば水が出て、スイッチを押せば電機が点き、ご飯は腹いっぱい食べられる、それを何の疑いも無く平然と過ごす・・・・・理屈では、解っているのですが、なかなか実感が伴わない、しかし今回の旅で、それがすこし肌で感じられたような気がします。
日本はよく豊かな国と言われます、しかし年間三万人以上の人が自ら命を絶つのははたしてどうなのか?
最後に本誌を借りまして、「現地視察の旅」を企画されました皆々様に、心より感謝申し上げます。また引率して頂いた新様には、なにかと心づかいいただき有難うございました。
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