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ウガンダ「視察の旅」に参加して

ウガンダ 山田 尚子さん
−山田 葉子 隊員(H26-3/看護師)のお母様

 「視察の旅」への参加は娘が慣れた2年目に、とぼんやり考えていましたが、「現地の状況もどう変わるか分からないし来れるうちに来たら」と娘に誘われ、ウガンダ行きを決めました。
 娘とはスカイプでやり取りしていたので現地の暮らしは分かっていたつもりでしたが、実際行ってみると多くの発見がありました。

 娘の家では、毎日赤土との戦い。窓を閉めても、机の上や床は赤土でじゃりじゃりになります。更に断水や停電。比較的水が出る朝夕に洗濯や炊事を済ませる。また風呂場には浴槽が無く、シャワーとトイレが一つのフロアにありました。洗濯も含め全ての排水をトイレに流せる造りは慣れれば勝手が良さそうでした。しかし下水は整備されていないはず。(排水はどこへ行くのだろう?)家庭内のゴミはビニール袋に入れて裏に掘った大きな穴に投げ捨てていました。時々それを住人達が燃やしてくれるのだそうです。(古着は盗まれるとか)
冷蔵庫が無いので毎日買い物が必須。買い物は私にとって相当ストレスでした。自動車とバイクでごった返す道路は車優先。そこを命がけで渡るのがストレス。そしてバイクタクシーに乗らないかとやたらに声を掛けられる。更に買い物は英語で値段を交渉。肌の黒い人が大勢寄ってくるだけでも怖い感じ。また、すられないように貴重品の入ったカバンを必死で抱える…など街に出るのは大変でした。これを難なくこなす娘を見てたくましくなったと感じ、道路では手を引いてもらい、いつの間にか親子が逆転したなぁ、と思いました。

 ウガンダの暮らしで一番困ったのは水でした。日本では水が十分使えるし風呂にも浸かれる、と楽しみに帰国しました。が、帰国直後から郵便物や書類の整理、メールチェックなど情報との戦いが始まりました。
ウガンダにいる間は携帯も使わず、テレビもラジオもない生活でした。過多な情報が無いのは幸せかもしれない、といま日本で感じているところです。
ウガンダ人は幸せだと感じている、とJICA職員からお聞きしました。日本の方が上、のような気持ちでおりましたが、ウガンダ人の方が生きる力、生活能力がすごい。日本人は人間として持って生まれてきた能力を使い切っていないのではないかと感じました。不登校や引きこもり、ニートなど将来を悩んでいる若者たちにも是非行ってほしい場所だと思いました。


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