私がこの「視察の旅」に参加した一番の理由は、兄が活動しているザンビアがどのようなところなのか、テレビや写真でだけでなく、自分の目でも見てみたいと思ったからです。また、大学で異文化について学んでおり、海外について興味を持っています。しかし、アフリカは家族が住んでいるから会いに行くという目的がない限り、おそらく訪れることはないだろうと思いました。そのため、未知の国を肌で感じる良い機会だと思い、参加することにしました。
ザンビアに着いて、翌日に早速、兄の任地であるセレンジェに足を運びました。ルサカとはやはり違い、私の中ではアフリカを題材とする映画で見たことのあるような地域そのものでした。
計画停電で電気が付かずろうそくの火に頼ったり、井戸に水を汲みに行き、バケツに貯めた井戸水をコップですくって手や顔を洗ったりと、日本ではなかなかできない生活を一日だけ体験しました。また、兄の近所の方々や同僚の学校の先生方が、フレンドリーで良い人ばかりだったことも印象に残っています。唯一のセレンジェでの夕ご飯は、生きて動き回っているインコを一匹買って、お隣の家族と共にさばき、星空の下で輪になって食べました。その他にも、ザンビアでの主食であるシマを作ってくれたり、シマにつけて食べるおかずをご馳走してくれたりしました。私たちも、カレーを振る舞ったのですが、皆一口食べて、口に合わないと言ってきました。私もシマは口に合わなかったので、お互いに“これ微妙?”と言い合ったのが忘れられません。
セレンジェで濃い一日を過ごしてからは、アフリカに来ることもなかなかないだろうと、ザンビア観光に没頭しました。ビクトリアフォールズ、サファリ、サンセットクルーズを満喫し、庭でシマウマが草を食べているような素敵なホテルにも泊まり、これもまた私にとって良い思い出となりました。それと同時に観光地と地方の発展の差を感じ、改めてセレンジェにも行って、様々なザンビアを知ることができて良かったなと思いました。
「視察の旅」に参加するにあたって、引率して下さった末廣さん、他の参加者の方々には大変お世話になりました。この旅のおかげで、安全に楽しくザンビアまで行き、帰って来ることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。この11日間は、私にとってとても貴重な体験となりました。ありがとうございました。
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