我が子以外の職場や環境を拝見するチャンスはありませんでしたが、ルサカのドミトリーに伺った際にお会いした方々は、皆さんとても気持の良い若者でした。「場」やチャンスを得た時、若者たちは輝くのだと実感しました。
自由行動の5泊はすべて息子の部屋に泊り、配属先の病院には3度伺いました。片道1時間ほどの道中、半分以上は土の道を歩き、道中でも病院でも息子が現地の方々と良いコミュニケーションがとれていることを目のあたりにし、とても安心し、我が子ながら立派だと思いました。
3年前に観光で旅した時とは全く違った体験は(勿論、行き先も違いましたが)私にとって何物にも代え難い宝物になりました。
水不足、電力不足、学校へ行けない子どもがかなり存在する、など表面に見えるものと、それ以外に表には見えていない問題も多々あるようですが、「不足」に対応しながら自然と共存している人々を垣間見ることができ、自然を壊し、共存することを忘れたような「文明」とは一体何なのか?と複雑な思いで「文明国」日本に帰って来ました。
帰途、乗り継ぎの香港で「雲」を見た時に感動したほど、私たちが訪れている間は雲一つ無い真っ青な空と乾燥し過ぎるくらいカラッとしたさわやかな天候でした。最悪の水不足になる前でしたし、雨期にもかかわらず良い時期に訪問できたようです。
今頃は雨期であの土の道はさぞ泥んこでしょうし、坂道は川のようかもしれません。このような想像ができるのも実際にこの目で見、体験してきたからこそです。自分の貧しい想像の中で要らぬ心配をすることもなくなりました。「視察の旅」に参加できたことを本当に有難く思っております。 |