「すばらしき初体験・ニカラグア」
ニカラグア 加藤 美鈴さん
−加藤 千晴 隊員(H22-2次隊/小学校教諭)のお母様
6月中旬、単身参加の不安を抱えつつ成田を飛び立ち15時間以上、ようやく降り立った首都マナグア空港で8カ月ぶりの笑顔での母娘再会。漠然と思い描いていたこの瞬間が現実のものとなりました。
小さい頃はとても人見知りで自分から話すタイプではなかった娘でしたが、学生時代にはボランティア活動に意欲的に参加し、様々な自分の居場所を作っていました。
そしてついに協力隊へ・・母として、いずれそんな日が来るかもしれないと感じてはいましたが、「ニカラグアに行く」と打ち明けられたときは、応援したいという思いもありながら、とうとう現実になってしまったという複雑な気持ちでした。日本を出たことのない私たち両親にとって、娘の“ニカラグア行き”はあまりにも現実味のない話だったのです。
マナグアで再会を喜び合い、久しぶりの母娘二人旅・異国編が始まりました。任地チナンデガが思いの外とてもにぎやかな町でした。お世話になっているホームステイ先のママの、温かい笑顔に触れてホッとし、勤務先の小学校では、私も算数の授業に自然に参加させてもらっていました。“千晴のママ”を大歓迎してくださった、先生方や子どもたちのパワー溢れる人懐こさは、日本人にはないすばらしさだと感激しました。そして、数日間を娘と一緒に過ごして、この8カ月間試行錯誤しながらも、こうやって何でもおいしそうに食べ、たくましくここで生きていたのだということも実感できました。
今でも、毎日心配は尽きませんが、小学生の頃からの夢を実現させてしまった娘を尊敬もしています。地球の裏側でがんばっていると思うと、親としてももっと世界の色々な事を知りたいと思うようになりました。
帰国直後は、頭の中をスペイン語が駆け巡りあの喧騒が体から抜けるまでしばらくかかりましたが、3ヶ月経った今、あの時出会ったニカラグアでの全てのことをとても懐かしく感じています。
世界中で活躍されている隊員の皆さんに日本から声援を送りつつ、全ての方が無事に帰国されることを願ってやみません。
今回の旅では多くの方にお世話になりました。皆さんありがとうございました。