一般社団法人協力隊を育てる会
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帰国隊員/青年支援プロジェクト 支援を受けた方々からのメッセージ

協力隊時代に受けた恩を胸に感染症の研究を進める

関原 誠 (2007年度 3次隊/感染症対策/パプアニューギニア)

 大学卒業後、民間企業に勤務していた私は途上国での現場経験を積むため、協力隊への参加を決めた。マスメディア、文献、有識者といった媒体を通した二次情報ではなく、己の実体験から現場への理解を深めたかったからである。
 隊員時代は、パプアニューギニア国(PNG)の東セピック州保健局に、感染症対策のアドバイザーとして従事した。私の役割は、同国における深刻な感染症(マラリア、HIV/AIDS、結核等)に対する施策の策定、実施、継続を通した、職員の能力向上と保健システム強化であった。赴任期間は苦悩と挫折の連続であったが、今でもPNGの人々への感謝の気持ちが消えることはない。同僚とはプロジェクト方針に関し毎日のように喧嘩をしたが、私の無理な要求にそっぽを向くことなく、常に苦楽を共にしてくれた。すべては、外部者の私をワントク(仲間)として受け入れ、向き合い続けてくれたPNGの人々の度量と優しさのお陰である。私の2年間は、現地の人々に支えられ、多くを与えられた時間であった。そんな、2年間の隊員経験は、私のその後の人生を方向づけるに十分な時間となった。帰国後は、大学院進学、大学勤務等からPNGのマラリア研究に携わっている。隊員時代にPNGの人々に育ててもらった、返しきれないほど大きな恩があるからだ。
 帰国隊員支援プロジェクトに申請した経緯は、同国の違法住居区域の劣悪な環境下で生活する子どものマラリア予防治療に関する状況を把握し、抗マラリア薬剤耐性の調査へ広げるためである。ご理解、ご協力を下さった一般社団法人協力隊を育てる会、公益財団法人三菱UFJ国際財団の皆様に、心より厚く御礼申し上げたい。
 博士課程修了後は、途上国の保健システム強化に尽力することを考えている。PNGで培った経験と熱意から、途上国における課題解決に貢献できる人材となることが目標である。


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