一般社団法人協力隊を育てる会
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帰国隊員/青年支援プロジェクト 支援を受けた方々からのメッセージ

途上国の紙幣は感染症の一因か?

佐藤 千歳 (2005年度 1次隊/臨床検査技師/モザンビーク)

 「このお金、汚い!触りたくない!!」
こんな気持ち、みなさんは日本で感じたことありますか?たぶん、日本でこう思う機会は少ないと思います。しかし、いわゆる開発途上国において(大変失礼な話ではありますが)、こう感じる場面に出くわします。私は学生時代から現在も「寄生虫(みなさんのご想像どおりの「ムシ」です)」を研究テーマとしてきました。いや、ムシさんが私を国際保健や災害医療等の様々な道へと導いてくれた救世主?と私は思っています。話がそれました。このムシを研究する中で我々が普段使っている紙幣が菌や寄生虫といった感染症の一因になっているのではないか、とふと疑問がわきました。途上国で感じた「汚い!」というあの直感は正しかったのか、それを科学的に検証しようと考えました。そして、世界で5歳未満の死亡原因第2位となっている「下痢症」。その下痢症の一因でもある飲料水の微生物汚染も重要です。
 私は過去に「青年海外協力隊」としてアフリカのモザンビークで活動し、そして現在、私の大学の後輩が中米のホンジュラスで「青年海外協力隊」として活動しています。今回、彼の活動を応援する意味も含め、「ホンジュラス共和国における紙幣の病原性かつ薬剤耐性菌、および水系微生物の探索を目的とした、青年海外協力隊、青年海外協力隊OBおよび大学との多方面連携」というテーマで本プロジェクトに選んでいただきました。このような貴重なご支援に充分に応えるためにも、感染症原因の究明だけでなく、本結果を最終的に学会や論文等で発表することも成果の1つとしています。小さな内容ではありますが、発表の積み重ねが世界の人々の健康に寄与する一歩になると信じ、現在活動を行っています。


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