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若く赤い大地を旅して |
ウガンダ共和国 熊野 咲子さん
−熊野 匡希 隊員(H21-4次隊/小学校教諭)のお母様 |
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ウガンダ視察の旅を一言で言えば、私にとって「楽しく、エキサイティング」なものでした。今でも、その余韻は残っています。
息子の任地は首都から東に40キロほどの貧しい村の小学校です。日本での教職経験もなく英語もさほど上手とは言えず、何より気の弱い息子が一体どんなふうに現地で教えているのかとても不安でした。ですから、現地での素の生活ぶりを見ることがこの旅の第一の目的でした。居住環境は想像通り厳しいものでしたが、学校、住居ともにウガンダの人々に温かく受け入れられている様子を直に見ることができ、不安が少しずつ消えていきました。そして、何よりも、数日間一緒に過ごす中で見た息子の姿は、日本では見られないほど伸びやかでたくましいものでした。
ウガンダは、躍動感とエネルギーに溢れ、前へ前へと進んでいる国といった感じでした。
中央にA4判ほどの四角い穴のあいたトイレ兼シャワー室といったホテルもあれば、ウェルカムワインと美しい花が飾られ、ランチ一食分が現地の人たちの月収にも及ぶ豪華なホテルもある。(日本人の言う格差社会なんてものじゃない。) それでも子どもたちの瞳はキラキラ輝き、大人たちは逞しく、やさしい笑顔を向ける。旅の間、私は何度も「ほんとうの幸せって何?」「人生って・・・?」などと青臭い問いかけをしていました。
きっと隊員の方々も文化の違いに戸惑いながらも、それを越えた同じ人間としての共感を得て日々を過ごしているのでしょう。
又、今回の旅で他の隊員の方々と一緒に過ごし、話をする中で隊員同士がほんとうに強い信頼で結ばれていることを強く感じました。
最後になりましたが、隊員を各国に派遣し貴重な体験をさせてくださった方々と視察の旅に関わってくださった皆様に心より感謝しております。ありがとうございました。 |
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