「真理はどんなところで生活しているのかな?」と考えると、やはり自分の目で見るのが一番だと思い、「本人と会う」「任地に行く」「アンデス山脈を見る」という3つの目的を胸にエクアドルへ出発しました。さすがに地球の裏側は遠く、12+7時間もの飛行機の旅の末、添乗員の須崎さんのおかげで無事エクアドルに辿り着きました。1年8カ月ぶりに娘と再会し元気にたくましく生活している姿を見て安堵しました。
7時間バスに揺られ、娘の任地であるチュンチ市に到着。ホームステイ先のやさしいお父さんと元気で明るいお母さんに迎えられて、家でインディカ米のピラフ、魚のスープ、フルーツの生ジュースなど現地でしか食べられない料理をご馳走になりました。
日曜日には町の市場を見に行きました。娘と市場の中を歩いていると、「マリ!それはマリのお母さん?」と、娘の教室に通う子どもたちや店を出しているお母さんたちが何人も声をかけてくれました。
そのあと美術教室を見学しました。教室に入ると、まず壁いっぱいに貼られたカラフルな子どもたちの絵が目に飛び込んできます。さらによく見ると、教室の中には九九の計算表や世界地図も貼ってありました。娘の話によると『九九は子どもたちの補習に役立つように、世界地図は子どもたちに世界に目を向けて欲しいので、美術教室にも貼った』のだそうです。私が日本からはるばるやって来ると聞き、絵を描いてプレゼントしてくれた子もいました。教室ではそんなふうにチュンチの子どもたちの生活の一部に触れることができました。
最後に、アンデス山脈を見るという目的ですが、エクアドルで見える山すべてがアンデス山脈だそうで、その目的も果たすことができました。「チュンチ」とはインカの言葉で「赤い夕日の町」。その名の通り、日本では見たことの無いような真っ赤な色に染まった山を眺めながら、ふと『また来たいな』と思いました。

|